ベストカー

見舞いにベストカーを持っていった。時々父親が買っていたのだ。
声が充分に出ないので(以前より随分ひどい)頑張って聞くか、筆談となるのだが「ありがとう。ベストカーはもう卒業しました」とのこと。実際興味なさそう。持って帰ってと言われました。
娘の手紙を渡しました。これはどうかな、と様子をうかがっていると、最後の方でちょっとふふっとなっており、まあ、喜んでもらえたかと。見てみると、できない縄跳びを頑張るので、おじいちゃんも病気治すように頑張って、というような内容。ほほえましく思えたか。
筆談では字は頼りなくなってるが、書く内容などしっかりしている。聞いて理解して、というところはまだ大丈夫だな。漢字も書いてるし。
しかし、もうすでに、元の父親の声を聞くことがないかと思うと寂しい気がする。声帯麻痺からだから今頃そんなことを思うのもおかしな話だが、ますますかすれて小さくなる声を聞いてそんなことを思った。声がかすれてようが、元気なら何とも思わんかったんやなあ。
結構しんどいの?と聞いてみたら「そうでもない」とのこと。まあ、あきらかにつらそうなんですけど。でも、今は口内炎が腫れて痛いのだそうです。免疫力低下からくるややこしいものかも。はぁ。
おかゆがしみて痛いのでどんどん食べられなくなる、と書いてました。口から食べないと駄目だという気持ちが強いので、気になってるんでしょうね。
そういえば、クリーンルームとは言い難いけど頭側に空気清浄機を付けてビニールで覆う装置が本日より付いてました。免疫力低下ですね。でも、なんとなく、1コース目の抗癌治療(6コースで1クール)は無事乗り切れそうな気がしてきました。