鍼灸師会について書いてみました

とあるガイダンスで話す先生へ入会促進のための一案を書いてみました。こういう側面もあるんだと分かってもらいたいんです。現世利益?を求める世代(私もですが)に訴えかけることが出来るでしょうか。

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小さなメリット、デメリットで考えると、請求業務を行う他団体も数多くあるので鍼灸師会に入る必然性が薄くなる。とはいえ、なんらかのメリットがないと団体の存在意義はないわけです。ということで、メリットはあります。業界団体としての役割です。
会費については、請求手数料(上がってしまった)や賠償責任保険の掛け金(他は高いところ多いみたい)学術講習(安い・無料)など、細かく見て頂くと決して高くはない(かもしれない…)

メ:賠償責任保険、健康保険や労災、生保、教員共済組合の発行する治療券、の取扱い。学術研修。地域の同業者との交流(松岡先生言うところの敵を作らない)。
デ:会費の徴収(高額ではないか?)、会合への出席(出なくちゃ駄目なの?)。

業界団体としての役割。
公益社団法人として鍼灸の普及啓蒙活動及び鍼灸師の立場を強化、社会的地位向上、だけでなく、例えば健康保険(療養費)制度における、鍼灸の取扱いについていかに良くしていくか、その交渉に当たる活動があります。
平成14年の回数・期限の撤廃は、医療費の締め付けが強まる中、驚きと喜びをもって迎えられたニュースでした(それまでは最初の1ヶ月15日間、翌月以降10日間、3ヶ月で1回再同意して6ヶ月が限度)。
最近の成果としては、保険者に向けた取扱いQ&Aがありますが(法律の解釈を定めるもの)、それ以外にも地道に支給基準改定の一言一句をめぐる攻防が日々(実際には月一で)行われています。
交渉による果実は鍼灸師皆に行き渡ります。たとえ業界団体に参加していなくてもそのメリットは享受できる。しかし、誰かが頑張るその力になるのは背景にある数の論理です。数が多くて(金があればもっと良し)影響力のある団体は国民の声を代弁すると称して(圧力団体として)政策に絡んでいけるわけです。できれば組織率が高く、声を一本化させていることが理想です。(現実はそうではありません)
医師会、看護師協会の力は言うに及ばず、80%程度の組織率を誇る理学療法士も力を持ちつつあるようです。
看護師・理学療法士が色々出来るようになりそうだって〜、へえ、そっかー、鍼灸師介護保険制度にも入れなかったしなんだか面白くないねえ。という話の背景に泥沼の交渉をどれだけの力を持ってしてきたかがあるわけです。
もしかしたら(あくまで仮に)看護師に鍼灸をさせようかとなるかも知れません、どうやって反対しますか?(それとも賛成?)

入会することにより、自分のことだけでなく大きく鍼灸師の向かうべき方向を決めていく過程に参加出来るのです!