アトピー性皮膚炎記事

また一歩進みました、アトピーの原因究明。以前にアトピーの記事を紹介した際には遺伝子の異常が原因 アトピーの遺伝について - 喜多鍼灸院日誌 とのことで、遺伝子かよ〜普通に考えたらどうしようも無いやん(でも、すげー道筋で解決出来ることを期待!)と思った物でしたが、今回は違います。近々即戦力になってくれそうな成果です。

[研究成果]アトピー性皮膚炎患者における汗アレルギーの原因物質を同定

広島大学病院ニュース 掲載日:2013年6月7日

広島大学大学院医歯薬保健学研究院の秀道広教授(皮膚科学)らの研究グループは、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる汗アレルギーの原因物質が、健康な人の皮膚にも常在しているカビの一種が作り出す蛋白質であることを初めて特定しました。アトピー性皮膚炎はかゆみのある湿疹を伴うのが特徴で、約80%の患者さんは汗に対するアレルギーがあり、汗で症状が悪化することが知られています。

研究グループは、精製した汗の成分の中からアレルギー反応によるヒスタミンの放出を目印に原因とみられる物質を絞り込んだ結果、人の皮膚に常在するマラセチア属真菌の一種であるM. globosaが産生する蛋白質と共通のアミノ酸配列を持つことを突き止めました。さらに、遺伝子組み替えで完全な形の蛋白質を作製して患者さんの血液に加えると、汗と同様のアレルギー反応が起きることも確かめました。

アトピー性皮膚炎の新しい治療やスキンケアにつながると期待されます。

ポピドンヨードでの消毒療法などは、こういう真菌を減らすことで効果が出てたんでしょうか?なるへそ。汗かくと症状悪化する理由が分かり納得だし(原因が分からない、ってのがつらいものです)、シャワーで汗を流すことの意味(この先生達は学校でのシャワー浴を推進されています)が理解出来て行動につながります。
リンク先 広島大学 お知らせの詳細 の報道発表資料は少し専門的な解説ありますので、興味のある方は見てみて下さい。