アトピーその後

以前、アトピーのニュースを転載しました。

最初は2012.10.25 アトピー素因を作る遺伝子を特定したということ、その次は2013.6.7 汗によるアレルギー反応の原因物質の発見について。

アトピー性皮膚炎記事 - 喜多鍼灸院日誌

その他にも遺伝要因が見つかっており、アレルギーでは無く皮膚の性状を決める遺伝子等々もアトピーとは密接に関係しているので…以下、九州大学サイトより。

 現在、アトピー性皮膚炎については世界中で研究が進み、ヒトのゲノム(遺伝子)上に19ヵ所の発症に関わる遺伝領域が同定され、病態の理解に役立ってい ます。それらの領域には寄生虫や虫さされに対する免疫応答に働く遺伝子、免疫反応を制御する働きのある遺伝子、表皮バリアで働く遺伝子などが多数含まれて いました。アトピー性皮膚炎は、個人個人で症状が多様です。この19ヵ所の遺伝要因のほとんどをもっている患者さんもいますし、2〜3ヵ所のみをもつ患者 さんもいらっしゃいます。その組み合わせは無数にあり、これらの遺伝要因の組み合わせが多彩な症状(重症化の程度、ヘルペスウイルスや黄色ブドウ球菌への 感染頻度、皮膚の乾燥の強さ、かゆみの強さなど)に影響する可能性が考えられています。このことは万人に共通な画一的な治療は難しく、それぞれに合った治 療法や環境の整備が必要であることを示唆しています。しかし、同定されたアトピー性皮膚炎の候補遺伝子の多くは環境応答遺伝子で、感染や表皮バリアの破 壊、乾燥などの環境下で働く遺伝子です。たとえ遺伝要因を多く持っていても環境要因を整えれば、発症のリスクを抑えられる可能性は大いにあります。 

どんな疾患でもそうですが、「標準治療」とか「ガイドライン」というものが有っても、そのままで良いわけで無く、オーダーメイドな治療が行われます。遺伝要因を見つけていくことは、その手がかりとなるわけですね。遺伝的な要因があるというのは、あきらめの原因ばかりでは無いのです。

なぜアトピーの話かというと、最近妻が「しっかりした」標準治療に立ち戻り、状態が安定してきているからなのです。とはいえ1ヶ月経過しておらず、まだまだこれからの経過というか波乱というか注視すべしなのですが、標準治療の大御所はどんなことをして、どれだけ効果を出せるのか興味もあって楽しみにしています。(もちろん妻に元気になってもらいたいのが一番です!これを見ても怒らないように!!)

 

おススメ九州大学皮膚科の一般向けサイトです。親切すぎて?ページが細かく分かれていて一覧性が悪いですけど。

アトピー性皮膚炎についていっしょに考えましょう。