スティーブンス・ジョンソン症候群

頭痛のことを調べたり本を読んだりしていました。通常の鎮痛薬が緊張型頭痛と発生機序の違う片頭痛にも有効なんだと知って、適用範囲の広いことに感心していましたが、そのとき、ふと頭をよぎったことがあり、改めてネットで検索。…死亡が思ったより多かったので以下引用です。

 スティーブンス・ジョンソン症候群などの重い皮膚障害が2001~2003年秋までの約2年半1064件報告され、死亡例は106件あったことが厚生労働省のまとめで分かった。市販の風邪薬で起きることもあり、注意を呼びかけている。
 全体の2/3は回復したり症状が軽くなったが、ほぼ1割の106件は臓器障害の合併症などで死亡した。62件は呼吸器官などに後遺症が残った。
 原因と疑われている薬品は283種類に上り、抗生物質製剤や解熱鎮痛消炎剤、総合感冒剤などが多かった。
 過去の推計でも、1997~2000年度に105件の死亡事例が報告されている。
 スティーブンス・ジョンソン症候群は、まず発熱や赤い斑点が現れ、重症化すると全身に水ぶくれやただれができる。中毒性表皮壊死症(TEN)も似た経過をたどる。
 合併症による死亡率は
     スティーブンス・ジョンソン症候群(6%)、
     中毒性表皮壊死症(20~30%)
  とされる。
 発症のはっきりしたメカニズムは不明だが、中毒性表皮壊死症[TEN]の9割以上の原因が医薬品とした研究報告もあるという。

 発生頻度は、外国の研究報告だが、人口100万人あたり、
    スティーブンス・ジョンソン症候群が1~6人/年間、
    中毒性表皮壊死症が0.4~1.2人/年間。

 厚労省は「医薬品投与後に高熱を伴う発疹などがあれば直ちに投与を中止し、皮膚科の専門医が治療すべきだ」としている。

また、別記事でも、

 2009年8月から2012年1月に製薬会社から厚労省に報告のあった、重い皮膚障害の副作用は1505例で、このうち131例は亡くなっている。抗生物質、抗てんかん薬、解熱鎮痛剤、総合感冒薬、ビタミンB1剤など265成分が疑われている。
 

 と、減る気配ありません。
 年間にして4-50人の死亡と、餅や風呂ほどは怖くないですが(ざっくりと…窒息1万、溺死8000、交通事故5000)、手遅れになれば死亡や後遺症が残る場合もあるのですから、知っておいて良いと思います。

 必要な薬は有り難く服用するけれど、どれで起こるかも分からない段階ですので、必要のない薬(オマジナイの類い)は服用しないようにしましょう。

 …難しいですね。私もガンガン頭痛が来たら鎮痛薬飲みます。でも、それでけでなく、頻繁に頼る必要の無いように、頚や肩への治療はずっとしており、頻度は激減しているのです。そこが肝心かと。まずは運動含めた生活習慣改善、それでも駄目なら鍼治療ですね!