アリセプトの副作用

薬として認められているのだから、のんだ方が良いのだ!

ほんまにそうでしょうか?自分ならどうするか、自分の親、伴侶ならどうするか…服用して貰うかもしれません。しないかも。

さて、そんな微妙な薬の問題点を一つ解決できる道ができました。使用規定って誰が決めるんでしょうね?臨床試験の結果からでしょうけれど、製薬会社の陰謀?(みんな大好き陰謀論) 実際に投与されるのが壮大なる臨床試験ですから、方針変更は随時していただきたい物です。m3.comの医療ニュースから。

認知症薬の少量投与容認 厚労省、6月1日で周知 症例に応じて審査を

2016年6月1日 (水) 配信 共同通信社

 高齢者医療に取り組む医師らが抗認知症薬の少量処方を認めるよう求めている問題で、厚生労働省は31日までに、添付文書で定めた規定量未満での少量投与を容認し、周知することを決めた。

  認知症の進行を遅らせる「アリセプト」(一般名ドネペジル)などの抗認知症薬には、少量から始めて有効量まで増量する使用規定がある。規定通りに投与する と、患者によっては興奮や歩行障害、飲み込み障害などの副作用が出て介護が困難になると医師らのグループが指摘していた。

 厚労省は6月1日付で各都道府県の国民健康保険団体連合会(国保連)の中央会と、社会保険診療報酬支払基金宛てに、規定量未満の投与も症例に応じて薬剤費を支払うよう求める事務連絡を出す。処方の審査で地域差があった抗認知症薬を巡り、国の一定の見解が示された形だ。

 事務連絡では、添付文書が規定する用量未満でも一律に査定するのではなく、診療報酬明細書(レセプト)に記載された投与理由を参考に、医学的に判断することとした。厚労省の担当者は「増量しないケースや、最低用量未満での使用も含まれる」と説明している。

 共同通信が全国の国保連を調査したところ、過去3年間で9県が規定量に満たない少量投与で支払い請求を認めないと回答するなど、審査に地域差があった。

 医師らのグループは症状に合わせて少量投与すると、診療報酬の支払いが認められない地域があり、少量処方を控える原因になっていたとしていた。

 ※抗認知症薬の使用規定

  アルツハイマー病の認知症状の進行を遅らせる飲み薬としてドネペジル、ガランタミン、メマンチン、貼り薬としてリバスチグミンが承認されている。いずれも 添付文書で、吐き気などを防ぐため少量で始め、有効量まで増量すると規定している。例えば、ドネペジルは1日1回3ミリグラムから始め、1~2週間後に5 ミリグラムに増量。高度認知症にはさらに4週間以上経過して10ミリグラムまで増量する。規定通りに投与すると興奮、暴行、歩行障害、飲み込み障害などの 副作用が出る場合があるとして、少量投与を認めるよう医師らの団体が主張している。

副作用が出るから少量で利用したいのに、それじゃ健康保険で認められない。という問題を解決できる道が出来たと言うことです。

 

効果がどの程度なのか、副作用はどんな物なのか、実際に投与されて分ることも多々ある訳ですが、ふと思うのは「人柱」という存在。新しい電子機器など、まだ使い物になるかどうか分らない物を率先して買う新しもの好きの人をそう呼びます。薬もそうなんやろなー。新しい薬はそういった人柱的要素が強いような気がします。もちろん私は人柱になりがちな性向を持っておりますので、試しちゃうかもですね。

それ以上に、好きか嫌いかというと語弊がありますが、自分がどう生きていきたいかで医療や薬も選んでいく時代ですね。高度になったが故に。そのために、しっかり説明をしてくれる先生に診ていただきましょう!