糖尿病は怖い
新しい記事かと思いきや、1年前の物でした。何故か目にとまって我が身を振り返りぞくっと。運動(不足すぎ)、食養生(口いやしい)、本気で行きます。
M3.comのニュースより
米国神経学会(AAN)は7月8日、2型糖尿病患者は発症後わずか2年で脳の血流調節能力に障害 が生じ、それが認知機能テストの低スコアや日常生活動作の衰えと関連することを明らかにした小規模研究の結果を「Neurology」オンライン版に掲載 し、学会ホームページで紹介した。
筆頭著者で米ハーバード大学医学部のVera Novak氏らが対象としたのは、2型糖尿病患者19例と非2型糖尿病21例の計40例(平均66歳)。2型糖尿病の平均治療期間は13年だった。検討で は、研究開始時とその2年後に認知力および記憶力、脳MRI画像での脳体積と血流測定、血糖コントロールと炎症の程度を評価した。
その結果、2年の間に糖尿病患者では脳の血流量を調整する能力が低下し、認知力や思考力に関する検査スコアも下がっていることが分かった。登録時に血流調整能力が低かった人ほど、入浴や料理といった日常生活動作をこなすスコアの低下幅が大きかった。
学習と記憶に関するテストでは、糖尿病患者では2年間で46点から41点へ12%低下したのに対し、非糖尿病者は55点を維持していた。糖尿病患者の脳血流調節能力は65%低下していた。
炎症レベルも血流調節の低下と関連しており、これは血糖コントロールが良好な人でも変わらなかった。
Novak氏は、「血流が正常に調節されていれば一定の動作を行う際に活性化される脳領域まで血液が行きわたるが、2型糖尿病や慢性的な高血糖の状態では血流調節は侵害されるようだ」と解説。
認知思考能力の加速的変化を予測する上では、血流調節能力を早期に評価し、モニタリングすることが重要になるとし、より大規模でのさらなる検討の必要性を指摘している。