Kさん

治療の症例、時間があるときに書いてみようかと思いました。

 

Kさん 70代 男性
 夏の初めから3か月間、左の膝が痛くしゃがめない状態が続いてましたが、歩行に問題なく我慢できる程度の痛みだったので様子を見ておられました。しゃがむ必要があれば片膝伸ばして、その姿勢をとっていたそうです。
 …大変そうですが、付き合っていける範囲であれば、なかなか治療には至らないものです。私も内科や歯科に関して、そんな感じかもしれません(^^;)
ところが、一昨日、腰がギクッと痛くなったことで、慌てて来院されました。
 元々腰が悪く、往診で治療したことが何度かあった方でしたから、腰の怖さは身に染みて知っておられます。
 状態を見ていきますと、今回の腰痛はまだ軽かったようです。そもそも来院できておられる時点で以前よりましです。良かった~。
 それで、膝にも重点を置いて鍼灸を行います。腰部はそれでも圧痛の左右差がかなりあり、同程度で押さえて右は顔をしかめる、けれども左はちっとも痛くない、といった様子です。膝を曲げてみると右はお尻まで軽く着きますが左は15センチほど離れたところで痛みが出ています。

 さて、長くなりました。結論から行くと腰部も下肢も筋は硬いのですが、痛みは無くなり、腰を曲げても、しゃがむ姿勢をとっても大丈夫とのこと。
 ただし、「痛みがおさまった=すっかり治った」ではありません。ましてや、3か月痛みが引かなかった膝は、どうもまだ怪しいです。ストレッチの指導やしゃがむ姿勢についての話をして終了しました。

 今回は1回で症状が取れ、私もうれしいのですが、治療の結果は患者さんの状態次第で変わることはお断りしておきます。程度、経過、治癒能力、現在の使い方(仕事などで使わざるを得ない…)、生活習慣(運動、食事、睡眠…)等々です。

以上