読書の初夏

以前から気になっていた本をまとめて注文しました(*^_^*)

●まず、最初の3冊は平穏死だとか尊厳死だとかに関わる物で、ここのところ一番気になっていた物です。インタビューなどでざっくりとした内容を知って、こういう考え方もあると選択枝を持つ必要があると感じました。切実では無い「お話」としては言われていることを(延命治療はして欲しくないわあとか、機械に繋がれて寝たきりで長いこと生きててもねえとか)、実情を知っている医師が発信することに価値があります。この3冊(3人)の他に、近藤誠医師の著書も色々あります。ただし、最近やたらにこの方向性の本が出ていますので、そっちにずんずん進むのもどうかと思ったり思わなかったり(反対に近い考えの本もリスト入りしてますが未注文)。まずは読んで考えます。患者さんとも思い込みだけで話をするわけにはいきませんし。
・石飛幸三  「平穏死」という選択
・長尾和宏  「平穏死」10の条件--胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?
・中村 仁一  大往生したけりゃ医療とかかわるな

●この1冊はどうなんでしょう…過剰医療とかも含んだ患者の甘えを糾す内容、でしょうか。この人の前著はリスト入りして結局買ってませんでしたので、こちらを読んでみます。やってきたことには賛否両論あるようですし、痴話喧嘩的もめ事を起こしてしまったこともあったりして、人間くさい感じの人です。合うか合わないか、やっぱ読んでみないと。
村上智彦  医療にたかるな

●この本は、「聴くことの力 ― 臨床哲学試論」を図書館で借りて、期限内に“ほぼ”読めなかったので、まずは読みやすそうな所からと思って…
河合隼雄鷲田清一  臨床とことば

●これは、ついに買います。ついにってほどじゃ無いですが、これ以上解剖の本増やしてもなあと思って少し(3月発行だから2ヶ月我慢?してました)考えたけれども、コレクションというか私の拠って立つ根本なので、やっぱ買うべしだなというわけで買います!そして読みます!使います!
・河上敬介、磯貝香  骨格筋の形と触察法 第2版

読む前にマンプクゥ〜



そういえば、最近読んだのに 李啓充「アメリカ医療の光と影」 があります。連載を本にしたのが2冊ありますが、それでは無くて連載中のバックナンバーをプリントアウトしてまとめて読みました。内容は多岐にわたりますが、面白かったです。
著者はアメリカ在住の医師でアメリカ医療制度の渦中の人でありながら(あるがゆえ)、過去の著書に「市場原理に揺れるアメリカの医療」「市場原理が医療を滅ぼす」がありますが(1998年と2004年発行の本です)、現連載でもやはり警鐘を鳴らし続けています。
TPPで、著者が10年以上訴えていた医療制度崩壊の危機が今や目前に!?政治家はこの程度のこと(アメリカのわりかし悲惨な現状)分かった上で話をしているのでしょうけれど、心配です。市場原理に任せましょう派の人の意見も聞かないと分かりませんが。
以下は最新の連載ページです。
医学書院/週刊医学界新聞(第3025号 2013年05月06日)